一級建築士と考える医療介護の場・空間のアンケート公開第2報


一級建築士と考える医療介護の場・空間のアンケート公開第2報

「医療従事者への建物に関するアンケート」
第2報です!

《職場の建物と「病院」について》
【設問1】現在の職場を教えてください。
●アンケート回答者の7割以上が「病院勤務」の方でした。

【設問2】職場はどんな環境ですか?良いところ悪いところを含めて、教えてください。
●病院等の「建物の構造」「雰囲気」に対するコメントが多数!
(個室の部屋がありプライバシーが守れる。清潔感がある。綺麗。明るい。死角がある。階段に屋根がない。 など)
●「生活環境」との乖離も気になる方が多い!
(一般的な在宅環境との乖離。家と環境が違う。他人の中にいつもいる、家族といつもは過ごせない。リハビリをするという意味では物品も多く環境は良いが実際の生活となると難しいことも多い。 など)
●働く環境が「狭い」のはいろいろとストレス?
(リハビリ室が狭い。リハ室に十分なスペースが足りない。ミキシング台がとても狭く片面が壁に付く形になっているため少数人しか作業が出来ずとても不便。 など)
●「老朽化している建物」も多い様子・・・
(自然がいっぱいで過ごしやすいが建物が老朽化している。福祉用具が豊富だが古い建物であるため不便なところが多い。築年数が古く増築も重ねている為出入り口までの動線が複雑。 など)
●「デザイン」によっては、「衛生面」に影響が?
(洗面台も浅めでお洒落だが水が飛び散る造りで不衛生。汚物入れ置き場に扉があり、不潔な手袋の状態で取っ手を触る事になるので清潔/不潔野が混合している。 など)

➡私は病院に勤務していますが、「病院が病院である為のニーズ」は満たせても、「利用者の為のニーズ」「働く方の為のニーズ」は満たせていないことも多いように感じます。そのニーズを満たすためには「建物」は重要な因子の1つですね。

【設問3】「理想の病院像」があれば教えてください。
●やっぱり「きれいな建物」がいい!「雰囲気」も大事!
(清潔感があり明るい。綺麗な病院。病棟の床や壁に色が欲しい。清潔で明るい施設。 など)
●「在宅環境」に近いことが理想!
(在宅環境を再現できる物品、設備の完備、屋外歩行の環境の充実。室外リハビリがしやすいようにあらゆる環境設定(畑、砂利道などの悪路)が行えるリハビリ室を作ってほしい。バリアありでの生活リハができる環境。患者様の自宅復帰をイメージして練習ができる環境。 など)
●「スタッフ」「利用者」にとって快適な職場!利用者にとっては「待ち時間」も快適に!
(職員、患者様含め過ごしやすい環境であること。患者さんが使いやすく、スタッフが休憩取りやすいところ。見た目が病院らしくなく、子供達、高齢者が使いやすい病院。スタッフの憩いの場が欲しい。待ち時間を快適に過ごす工夫がされている。 など)
●「設備」が充実!
(簡易の給湯室などお茶やお水があるサーバーがあってほしい。コンビニなど24時間対応の売店が入ってるような設備。転倒予防のための、安全確認システムが各部屋にあって、複数の組み合わせがある。駐車場が広くて入出庫しやすい。換気が十分に出来ている。 など)

➡この設問に関しては、建物に関連した理想像というよりもフィーリングを重視し、「思いのまま」の病院像を書いて頂けるよう設問しました!日頃から考えていること、望んでいる事などが、建物に反映できることも多いと思います。セミナーでもこの内容を取り上げ、多くのディスカッションができればと思います。

アンケートはこれで以上となります!
十人十色のコメントがあり、
セミナーに向けて、皆さんのアンケートを集約するだけでも非常に面白い内容が期待できます!

セミナーは今週末の日曜日!
皆さんで充実した時間にしましょう!

しゅうじ